焙煎具合
今回はロッセのコーヒーの焙煎具合について、またそのコーヒーについて書いてみようと思います
よく焙煎具合は何ローストですかと聞かれます。
(実際にはシティーローストあたりかなって思っていますが、直火式の釜のシティーと熱風式の釜のシティーでは色味が違います)
そんな時、色の具合での焙煎はしていないんですよとお答えしています。
では、どういうところで焙煎しているのか、どんなコーヒーを目指しているのか
今思っているところを書いてみますね
シンプルに言えば
芯まで火がよく通ってふっくらと膨らんでいること
ここを目指しています
芯まで火が通る...
これは豆の芯に香りが出るところがあるので、そこに十分火が通るように焙煎します
ふっくらと膨らむ...
これはふっくらと膨らんだコーヒー豆がおいしいもの、そしてロッセらしい焙煎具合と思っています
ローストポリシー
豆ごとにそれぞれの焙煎をするのか
それともロースターの個性を出した焙煎をするのか
自分は後者でありたいと思っています
例えば、ハワイコナ
強い酸味を感じたいお客様もたくさんいらっしゃいます
が、ロッセでは(自分が焙煎するコーヒーについては)もう少しふっくらと膨らんだちょっとまろやかなハワイコナを焙煎したいと思っています
酸味を多く残して焙煎するにはやはりちょっと浅めに焙煎しなくてはなりません
そうなると今よりも少し硬い焙煎具合になり、味も少し硬めの味わいになります
これもおいしいと思いますが、自分はふっくらと膨らんだハワイコナがロッセのローストだと思っています
また、コーヒーの味わいについてお伝えしたいことがもう一つあります
それは、同じコーヒーでも味はいつも違っているということです
そして、それが自然な事なのです
コーヒー豆は農産物なのであって、工業製品ではありませんからね
また、産地によって
産地は同じでも農園によって
農園の中でも育った場所の条件によって(日当たりなど)
生豆のコンディションはそれぞれ違ってくるのです
同じ生豆でも収穫後経過した時間によっても違ってきます
(同じロットでしたらだいたい同じような焙煎具合に仕上がりますが全く同じということではありません)
人間の味覚でさえも季節や健康状態によっても大きく違ってきます
そんなことから、その豆その豆で焙煎の仕上がり具合が異なってきてもそれでいいのだと思って焙煎しています
それは、例えば理想のリンゴを育てたいと思って丹精込めて育てても
いろいろな条件によって、年毎に収穫できたリンゴが違ってくるのと同じことです
同じ事よりも、違う事のほうが
その年その年の味わいが、それぞれ味わえることが本当に素敵な事でしょ!
季節によって
また豆によって
その時その時の
ロッセらしい珈琲のおいしさを
お客様にお届けできるよう頑張って焙煎してまいります
だから、いつでも愛をこめて焙煎中!